2025.02.04 パナソニックHD、4~12月連結は増収減益 くらし事業など健闘

 パナソニックHDの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、くらし事業、コネクト、インダストリーの販売増や為替換算の影響で増収、営業利益・税引前利益は増販益や合理化で増益、法人所得税費用の増加で純利益は減益となった。

 第3四半期(10~12月)連結業績では、パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)の非連結化により減収となった。非連結となったPASを除くベースでは増収増益となっている。

 調整後営業利益は、くらし事業、エナジー、コネクト、インダストリーの増益によりPASの非連結化の影響はあったものの、全体で増益となった。

 セグメント別に見ると、売上高では空質空調、電材、家電が日本・アジア・欧州などでけん引してくらし事業が健闘した。

 「苦戦が続いていたA2W(エアー・ツー・ウオーター=ヒートポンプ暖房給湯機)事業が、流通在庫の改善などにより増収に転じた」(梅田博和代表取締役副社長執行役員グループCFO)と話す。

 電材事業も好調に推移し、家電もアジア・日本で増販となったことからくらし事業全体が増収となったほか、「インダストリー、エナジーで生成AI関連が好調だった。年間でも高い成長が継続する見込み」(梅田グループCFO)とする。

 通期連結業績見通しではPASの非連結化に伴い、売上高を3000億円減の8兆3000億円に下方修正。セグメント別にはインダストリー、エナジーでは売上高・調整後営業利益とも上方修正する。