2025.02.05 KDDI、53歳の松田常務が新社長就任へ デジタル責任者が昇格
新社長となる松田常務=5日、東京都千代田区
KDDIは5日、松田浩路取締役執行役員常務CDO(最高デジタル責任者)が4月1日付で社長CEO(最高経営責任者)に昇格する人事を発表した。高橋誠社長は代表取締役会長に就く。
記者会見した高橋社長は「高速通信規格5Gの成長とともに7年間社長を務めてきた。5Gの次は6GではなくAI(人工知能)の時代。今後、会社をけん引していく人材は、技術経験が豊富で、世界のパートナーとビジネスが構築できる人材が求められている」と説明。松田常務を次期社長に指名した理由について「先端技術にも積極的に取り組み、必須となるそのグローバルパートナーとの深い交流もある。53歳という若さで、新しいそのビジネス領域に果敢に挑戦してくれる人材だ」と強調した。
松田常務は「大きな重責を担うことに大変身の引き締まる思い。5Gが本格期を迎え、AIをフル活用する時代が訪れている。当社のデジタルデータ資産は、先端AI技術によって新しい価値を創造する原動力になる。これらの融合を通じて、つなぐ力を新次元にアップグレードし事業に昇華していくことが私の責務」と意気込みを語った。
田中孝司取締役会長は取締役相談役に就任する。
【プロフィル】 松田浩路(まつだ・ひろみち)氏 1996年3月京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同年4月国際電信電話(現KDDI)入社。2021年4月執行役員事業創造本部長、22年4月執行役員経営戦略本部長兼事業創造本部長、24年4月から現職。山口県出身、53歳。