2025.05.20 「PCを放送局に」 地デジ対応OFDM変調器、USBサイズで実現

手のひらサイズの地デジ対応OFDM変調器「XHEAD-USB」

XHEAD-USBのパッケージXHEAD-USBのパッケージ

XHEAD-USBの接続図と専用アプリの画面XHEAD-USBの接続図と専用アプリの画面

 電波新聞社は20日、パソコン(PC)の動画ファイルやデスクトップ画面、USBカメラなどの映像・音声を1つのチャンネルとして放送できる「XHEAD-USB」を発売した。約100グラムと軽量な手のひらサイズの地デジ対応OFDM(直交周波数分割多重)変調器で、USB端子に接続すればPCを“小さな放送局”として活用できる。価格はオープンだが、税込み3万9800円を想定する。

 新製品は、専用アプリでエンコードした放送用データを、地デジ放送規格のISDB-T方式の信号に変換して出力できる。USB接続タイプのOFDM変調器で、幅111×奥行き42×高さ28ミリメートル(突起物含まず)の持ち運びしやすいサイズが特徴だ。接続に必要なのは、USBケーブルとRFケーブルだけであるため、配線もすっきりする。

 配信内容や出力チャンネル、解像度、エンコード設定などは変更可能。補助機能「XHEAD-USBらくらく設定ウィザード」を搭載し、初心者でも使いやすくしている。

 MPEG映像作成・編集ソフト「TMPGEnc」で名高いペガシス(東京都千代田区)のMPEG-2エンコーダーを採用し、高画質で安定した動作を実現している。アパートやマンションの掲示板チャンネルをはじめ、学校での館内放送、イベント会場でのサイネージなどの用途に利用できる。