2025.02.13 【ルームエアコン特集】パナソニック 「エオリア」Xシリーズ 安定運転時の最小出力低減

「エオリア」旗艦モデルXシリーズ

 パナソニックは、電気代高騰や猛暑による稼働時間の長さで、エアコンの省エネへの関心が高まる中、さらに省エネ性を高めた「エオリア」フラッグシップモデル新製品Xシリーズ(2.2k~9.0kW)の提案に力を入れる。

 新製品では、新開発の「エコロータリー コンプレッサー」を搭載した機種をそろえたほか、安定運転時の最小出力を同社として初めて0.3kWに低減。消費電力量を抑え、快適性と省エネ性を向上させた。

 エコロータリー コンプレッサー搭載モデルは9.0kWクラスを除く200V機種となる。冷房運転時に、設定温度到達後、少ないパワーで運転することが多いことに着目し、コンプレッサー構造を刷新。冷房運転時の最小出力を約40%低減した。

 エコロータリー コンプレッサー非搭載モデルでも最小出力を約25%低減させ、同社のエアコンとしては初めて最少出力0.3kWを実現している(9.0kWクラスを除く)。

 最小出力を下げることで、設定温度を維持するための運転オン・オフの頻度を抑えられ、温度や湿度の変化を少なくできる。

 メンテナンス性も向上。季節の変わり目などにフィルター清掃や内部クリーン運転など手入れを怠ると、たまったほこりの影響で運転負荷がかかり、省エネ性に影響する。

 新Xシリーズでは、新たにエオリアの清潔機能をワンボタンで一括操作できる「集中おそうじ」機能を搭載した。フィルター掃除や熱交換器の洗浄、ナノイーX内部クリーンまで、エオリアの持つ清潔機能を簡単に一括して操作でき、清潔を保つことに加え、エアコン使い始めの気になる臭いを低減する。

 「室温みはり機能」も進化した。気温・湿度・風速・放射熱を総合的に考慮した暑さ指数(WBGT)を参考に、27以上で自動的に冷房運転を開始する。