2025.02.13 ソニー、4~12月連結は営業益23%増 ゲームやイメージセンサーなど好調

 ソニーグループの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、ゲームや音楽、イメージセンサーが好調に推移し売上高は前年同期比8.2%増、営業利益は同22.9%増となった。好業績を受け、通期連結業績見通しを売上高13兆2000億円、営業利益1兆3350億円、最終利益1兆800億円にそれぞれ上方修正した。売上高、利益とも過去最高を更新する見通しだ。

 直近10~12月期(3Q)は、金融、ゲーム、音楽が好調に推移し大幅増収となった。営業利益は金融、映画の減益はあったもののゲーム、音楽の大幅増でカバーし過去最高だった。

 ゲームはハードの販売台数増や自社制作以外(サードパーティー)のソフトが伸び、大幅な増収増益で営業利益は3Qで過去最高となった。通期見通しも上方修正した。音楽もストリーミングサービスが伸び大幅な増収増益で、通期見通しを上方修正した。

 テレビやカメラなどの分野は減収で営業利益はほぼ横ばいだった。テレビの台数減が響いた。年末商戦はテレビとスマートフォンが苦戦したが、それ以外は前年並みで推移。棚卸資産も微増で、適切にコントロールし着地させた。イメージセンサーは、モバイル向けの減少などはあったが為替の好影響で売り上げは横ばいに。営業利益は製造経費の増加で減益だった。モバイルセンサー新製品の歩留まりはほぼ正常な水準に達しているとの見通しを示した。

 会見した十時裕樹社長COO兼CFOは、今年度スタートした新中期経営計画について「順調に進捗(しんちょく)しており、中でもゲーム分野とイメージセンサー分野は大きく利益を伸ばせ、ポジティブに捉えている」と述べた。