2025.02.21 【省エネ大賞特集】パナソニックの衣類乾燥除湿機F-YEX120B 製品・ビジネスモデル部門 資源エネルギー庁長官賞

「エコ・ハイブリッド方式」採用の衣類乾燥除湿機F-YEX120B

「エコ・ハイブリッド方式」採用

消費電力を3分の1に

 パナソニックが発売する、消費電力を約3分の1に抑える「エコ・ハイブリッド方式」を採用した衣類乾燥除湿機F-YEX120Bが、2024年度省エネ大賞「製品・ビジネスモデル部門」で資源エネルギー庁長官賞を受賞した。

 F-YEX120Bは、部屋干しニーズが高まる中で、電気代を抑え、衣類乾燥・快適性向上を実現する。同社独自のハイブリッド方式と比べ消費電力を約3分の1に抑えるエコ・ハイブリッド方式を採用する。

 また、温湿度センサーを用いて衣類乾燥を最適に制御する「エコナビ」や、ナノイーによる除菌・脱臭効果による部屋干し臭の抑制といった省エネ・快適性の進化など、総合的な商品力が評価された。

 衣類乾燥除湿機は、乾燥方式としてデシカント式(乾燥剤のフィルターに湿気を吸着させ除湿する方式)・コンプレッサー式(湿った空気を冷却器で冷やし湿気を水滴にしてタンクに回収する方式)、および両方式の長所を取り込んだ同社独自のハイブリッド式があるが、受賞製品は新たな乾燥方式を採用して、より省エネ性を高めた。

 エコ・ハイブリッド方式は、コンプレッサー方式と空冷除湿方式を組み合わせた方式で、結露の仕組みにより、空気中の湿気を2度除湿することで、乾燥性能を高める。

 コンプレッサー方式で駆動する冷却器で冷やした空気を有効活用し、さらにもう一度空冷除湿機構に通して除湿することで、同社従来機(ハイブリッド方式)と比べ除湿効果は3倍、消費電力は3分の1に抑えた。

 ただ、ハイブリッド方式と比べ乾燥時間(衣類量約2キログラムの場合)は約15分長い約90分になる。

 このほか、「使用後のタンクの水捨てが面倒」「浴室のカビ対策など長時間連続で使用したい」といったニーズに応え、ホースをつないで排水する「連続排水」に対応する。部屋干し衣類のにおい対策に効果的なナノイーX(48兆)も搭載している。

 衣類除湿乾燥機へのユーザーニーズは、省エネと速乾、コンパクトが中心となるが、F-YEX120Bでは特に省エネ性能を積極的に訴求する。

 近年、共働き世帯の増加に加え、天候要因や花粉・汚染物質などによる衣類の天日干しに対する悩みから、梅雨の季節に限らず多くが部屋干しをする傾向が強まっている。省エネ性・快適性の進化でユーザーニーズに応える。