2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大阪・関西万博 ごみ~水~素材~もの「循環」を3エリアで表現

日本館の外観(提供=経済産業省)

日本館

 経済産業省が出展する「日本政府館」のこと。「いのちと、いのちの、あいだに」がテーマ。ごみから水へ、水から素材へ、素材からものへの「循環」を三つのエリアで表現している。つまり、万博会場内で発生する生ごみを集めて、微生物の力によって水やバイオガスなどへ分解するプラントが設けられ、生成したバイオガスで発電した電力を館内で利用する。来場者はその過程を生ごみから新たな資源やエネルギーが生れるのを実体験できる。

 館内では光合成により太陽エネルギーを効率的に蓄え、多様な有機物を生み出す「藻類」に着目した展示も人気を呼びそうだ。

 世界最大級の「火星の石」も日本館で展示。約1000万~3000万年前に火星から飛来し、数万年前に地球に到達したと考えられる。

 2000年に日本の南極地域観測隊が発見、持ち帰った。大きさは幅29センチ、高さ17.5センチ、重さ12.7キロ。ラグビーボールほどの大きさ、火星由来の隕石としては世界最大級。館内では別途「火星の石」のサンプルに実際に触れることも可能。

 日本館の名誉館長には兵庫県出身で俳優の藤原紀香さんが就任、循環型社会の実現をPRしたいという。