2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大阪・関西万博 万博インフラ 各社、会場のインフラ構築に協力
関西のエレクトロニクス各社は、万博会場のインフラ構築にも協力。黒子の役割を果たしている。
ダイキン工業は、サントリーホールディングスと共同で出展する夜間実施の水上スペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」と連動したエンターテインメントを実施。
夜に実施する本編に加え、日中には音楽に合わせ噴水が躍動する水上ショー「水と空気のシンフォニー」や、観客参加型の「水と空気のマジカルダンス」、AR(拡張現実)技術を用いて会場内のさまざまな場所で生きものたちがパレードする様子を見られるデジタルコンテンツ「水と空気のARパレード」など、インタラクティブなエンターテインメントを提供する。
きんでんは、会場内の電力インフラ工事をはじめ、大屋根リング、シグネチャーパビリオン、民間パビリオン、携帯基地局など多くの施設で電気設備のみならず空調・衛生設備、情報通信設備、内装設備工事に取り組んでいる。さらに、未来社会ショーケース事業「グリーン万博」に協賛し、エネルギー・マネジメント・サービス「EMS-AI」により、会場施設の快適性と省エネルギーの両立を目指す実証実験、また4月22日に始まるFLE(フューチャーライフエクスペリエンス)での体験型展示にも取り組む。
緊急時の情報発信手段として製品、システムを提供している企業もある。アイコムは、衛星トランシーバー「IC-SAT100M」をIMV社の地震計「SW-9033」と連携し、衛星通信対応地震監視装置として貸与する。
TOAは、各施設に放送を行えるようにする緊急放送システムを提供する。自然災害や事件事故など非常時の避難指示、熱中症リスクへの注意喚起など、会場運営本部からの緊急性の高い情報を確実に伝達する。