2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大阪・関西万博 万博会場のシンボル 世界最大の木造建築物

関西万博会場のシンボルとなる建築物「大屋根リング」

大屋根リング

 大阪・関西万博の「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博会場のシンボルとなる建築物「大屋根リング」は、2月28日に完成した。23年6月に木組み部分の組み立てを開始し、24年8月に全周がつながっていた。

 今月4日には、建築面積が6万1035.55平方メートルであることから、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されていた。

 大屋根リングは、日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に現代の工法を加えて建築された。国産木材7割(スギ、ヒノキ)、外国産木材3割(オウシュウアカマツ)を使用。リングの全周は約2025メートル。高さは約12メートル。

 エスカレーターやエレベーターが整備され、会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差しなどを遮る快適な滞留空間として利用される予定だ。