中国の自動車メーカーBYD（比亜迪）が、スイスでのEV（電気自動車）販売に乗り出した。同社は既に欧州15カ国以上で販売しているが、なぜスイスが「空白地帯」になっていたかは明らかにしていない。このほど、北部チューリッヒ近郊のシェプレテーンバッハにある展示施設で販売開始を祝うイベントが2日間にわたり開催された。

年内に15店舗

　近年BYDは北欧を皮切りに多くの国でEVの販売を始め、欧州市場で浸透させてきた。同社がスイスで最初に販売を開始したのはBEV（完全電動車）の「Seal」と「Sealion 7」、PHEV（プラグインハイブリッド車）の「Seal U DM-i」の3車種。チューリッヒに国内第1号の販売店を開設済みで、年内に15店舗を置く計画だ。

　隣国ドイツでは、スイスでの3車種に「Atto 2...　　(つづく)