2025.04.15 フィリピン政府が半導体・電子産業諮問委を設置 世界での競争力高める

 フィリピン政府は、半導体・電子産業育成のため大統領直轄の諮問委員会を設置、このほど発足させた。同時にマルコス大統領は貿易産業省に対し半導体・電子産業発展のためのロードマップづくりを指示、半導体と電子産業の世界での競争力を高め、輸出促進をめざす。

 フィリピン半導体電子工業会(SEIPI)によると、2024年の電子製品輸出額は427億ドルで前年より6.4%減。2年連続の前年割れを記録している。しかしフィリピン全体の輸出額の58%を占める最大の輸出産業だ。

 ASEAN地域ではタイ、インドネシア、マレーシアが電子産業育成を強化、半導体メーカーの誘致に積極的。グローバル半導体企業の投資先優先順としてフィリピンは他国に比べ低いとされている。

 フィリピン政府は半導体・電子産業の底上げを図るため、大統領直轄の「半導体・電子産業(SEI)諮問委員会」を設置、同委員会のトップに大統領府投資経済担当のフレデリック・ゴー特別補佐官が任命...  (つづく)