2025.04.15 「スマートホーム」の進化を静岡市内で体感 三菱地所と京都企業のサービス展示
3社の間で昨年5月に基本合意した協業の一環として実施する
人とテクノロジーと自然が調和した環境の構築を目指すスタートアップのmui Lab(ムイラボ、京都市中京区)と三菱地所は、先進技術で利便性を高めた次世代住宅「スマートホーム」に関する製品やサービスの常設展示を、15日から静岡ガスのモデルルームで始めた。
今回の取り組みは、3社の間で昨年5月に基本合意した協業の一環として実施するもの。静岡ガスの「エネリアショールーム静岡」(静岡市駿河区)内に開設されたスマートホームの体験モデルルーム「QUOLAB静岡」に展示する。
ムイラボは、天然木で作られたタッチパネルに触れてIoT対応の多彩な機器を遠隔操作できるコントローラー「muiボード」を展開。三菱地所は、専用アプリや音声操作可能なスマートスピーカーで複数メーカーのIoT機器を一括制御するサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を提供している。今回の展示では、こうしたサービスを連携させ、一般来場者が暮らしの変化を体感できるようにする。
ムイラボは、静岡ガスグループのユーザー向けアプリを開発してきた実績を持つ。さらに三菱地所とも連携し、家庭で使うエネルギーを最適に管理するホームエネルギーマネジメント(HEMS)技術の共同開発にも取り組んできた。今後、さらにスマートホームやHEMSへの取り組みに注力していく。
静岡ガスは今回の展示を機に、新築住宅やリフォーム顧客向けに今夏頃からホームタクトの販売を始める予定。同社と三菱地所が協業し、スマートホームの導入提案から設置設定に至る一貫サービスを手掛ける。