2025.04.15 インテルがサプライヤー表彰 約3割が日本企業 TSMCへの追撃に弾み

インテルは先月からリップブー・タン氏が新社長に就任しており、経営の立て直しを図っているインテルは先月からリップブー・タン氏が新社長に就任しており、経営の立て直しを図っている

 米半導体大手インテルが模範となるサプライヤーを表彰するプログラムで、日本企業11社が受賞した。サプライチェーン(供給網)全体で、製造装置メーカーや材料メーカーなどを中心に全37社が選出。日本勢はその約3割を占め、世界に存在感を示した格好だ。

 今回発表したのは、「インテルEPICサプライヤー・プログラム」の受賞企業。中でも日本を見ると、東京エレクトロンやディスコといった製造装置メーカーや、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ(横浜市港北区)やAGCといった材料メーカーの名前が並ぶ。

 インテルは、自社で設計した半導体を製造しているほか、受託製造を行うファウンドリーにも注力している。 

 ファウンドリーでは現在、世界の先頭を走る台湾積体電路製造(TSMC)の後塵を拝しているが、追撃を加速。年内には、回路線幅が約1.8ナノメートル(18オングストローム)級の次世代製造プロセス「18A」で先端半導体の量産を始める計画だ。表彰を通じてサプライヤーとの関係を深め、エコシステムを強化していく。

 インテル・プロダクトCEOのミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏は、「エコシステムとともに進めるパートナーシップの取り組みは、世界規模でのデジタル変革の実現に欠かせない要素」とコメントしている。