2025.04.17 ミネベアミツミが新工場棟の起工式 比・セブ工場に新生産棟建設 アナログ半導体後工程の生産力強化 

14号棟の完成イメージ

 ミネベアミツミは、フィリピンのセブ工場「セブミツミ ダナオ工場」(ダナオ市)の新工場棟建設に着工した。新棟(14号棟)は、アナログ半導体の後工程生産能力強化を目的に同工場の敷地内に建設するもので、同工場内で最大規模の生産棟となる。

 新棟建設では、経済産業省のグローバルサウス補助金を活用する。10日には現地で起工式が実施された。

 セブ工場は、1989年1月の操業開始以来拡大を続け、従業員約2万人の規模の工場として、半導体の生産、カメラ用アクチュエーター、コネクターなど、幅広い製品を手掛けている。

 今回建設を開始したセブ工場の14号棟では、2階フロアに約8000平方メートルのクリーンルームを構築し、新たに最先端の半導体薄型パッケージ用高生産性ラインを2027年から順次立ち上げ、既存棟の半導体生産エリアからも14号棟に生産を集約することで、セブ工場における半導体後工程の生産能力を現状比3倍に拡大する計画。1階エリアは同工場の将来の生産拡張スペースとして順次生産開始を予定している。

 さらに、将来的には14号棟の屋上に太陽光発電パネルを設置し、23年10月からセブ工場で稼働している約7.9MW-dcの太陽光発電装置と合わせて、ミネベアミツミグループのカーボンニュートラル実現に向けた脱炭素・環境負荷低減に関する取り組みをより一層強化する計画。

 今回の14号棟の新設、および1...  (つづく)