2025.04.18 世界初、ダイヤモンド半導体量産化へ 大熊ダイヤモンドデバイスが福島に第1工場 稼働予定は26年
「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」外観イメージ
大熊ダイヤモンドデバイス(札幌市北区)は、「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」(福島県大熊町)の建設に際し、このほど地鎮祭を執り行った。世界初となるダイヤモンド半導体の量産化に向け、より一層開発を加速させていく。
ダイヤモンド半導体は、既存半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性などに大幅に優れ、次世代通信技術「6G」の実現に不可欠とも言われている。高放射線や高温/低温といった極度環境下でも正常に動作可能なデバイスとして、原子炉内や宇宙空間などの過酷環境での活用にも期待が集まっている。同社は福島第一原子力発電所の事故を契機として、創業前から10年以上の研究開発に基づく製品化に向けた独自の知見と実績を蓄積してきた。
新工場は、同原発が立地する福島県大熊町で、ダイヤモンド半導体の量産化に向けた世界初の工場として稼働する。廃炉措置が進む原子炉内での中性子線量の計測を目的に、ダイヤモンド半導体を実装した「臨界近接監視モニタシステム」を... (つづく)