2025.04.23 古河電工が医療用途の製品強化 光技術を活用し、新事業 

開発中の「テルミノ」によるデモ

医療機器展示会で「光ファイバプローブ」デモ

 古河電気工業は、光技術を活用した新事業として、医療機器市場への展開に力を注いでいる。検査の効率化や低侵襲治療の安全性向上などに寄与するソリューションの提供により、医療技術の進化への貢献を目指す。

 同社は、先頃東京ビッグサイトで開催された医療機器の設計・製造に関する専門展示会「Medtec Japan(メドテックジャパン)2025」(主催=インフォーママーケッツジャパン)に出展し、光技術を活用した医療機器市場向けの最新製品やソリューションを紹介し、来場者の関心を集めた。

 メドテックでは、光ファイバーの先端を加工して医療用途に展開する「光ファイバプローブ」のデモを実施した。光ファイバーの精密加工による多彩な光制御を行うもので、カテーテルや内視鏡への挿入が可能なため、体内に光ファイバプローブを挿入し、病変に応じた適切な光照射を行うことができる。10ミリメートル以下の曲げ半径も可能。患部へのレーザー照射により、凝固、蒸散、切開など多様な処置に対応する。

 先端形状の特殊加工に...  (つづく)