2025.04.25 【ヘッドホン・イヤホン特集】オーディオテクニカ 開放型ヘッドホン「ATH-R70xa」 全音域を高純度再現 プロ用に専用設計
ATH-R70xa
オーディオテクニカは、音楽制作などに携わるプロ用途向けの開放型ヘッドホン2機種を2月14日から発売した。スピーカーとも密閉型ヘッドホンとも異なる純粋な音の再生を耳元で実現するヘッドホンで、昨年から「トゥルーオープンエアー(真の開放型)オーディオ」をうたい、リスニング用開放ヘッドホンを提案してきた。今回はトゥルーオープンエアーオーディオを実現するプロ向けモデルで、最上位機は正確な音作りと軽さにこだわった。
開放型ヘッドホンは、通常の密閉型ヘッドホンと違いハウジング部をメッシュなどで開放しドライバーの後ろ側から出る音を外に出す設計で、共振がなくドライバーの再生音を直接耳に届けることができる。発売したのはプロ向けに専用設計したモデルでフラッグシップの「ATH-R70xa」(市場想定価格税込み5万4450円)は、音質と軽さが特長になる。全音域を高純度で再現する専用設計の45ミリメートルの大口径ドライバーを搭載し、音の精度を向上するとともにリアルな音場表現で正確な音を再生する。
現在のスタジオやステージではさまざまな出力フォーマットが存在することから、どのような作業環境でも対応できるよう5~4万ヘルツまでの周波数帯域をカバー。プロや業務用途での接続を前提にインピーダンスは470Ω仕様としている。
新製品は快適な装着性が大きな特長で、一日中装着しても負荷が少ないようわずか199グラムの重要を実現。ヘッドバンドやパッドなど、あらゆる素材や部品を見直し強度を保ちながら200グラムを切る重さを達成している。L/Rの区別なく取り付けできる独自の両側脱着式コードを採用している。
同時発売した上位モデル「同-R50x」(同2万7830円)は70xaの音の意匠を継ぎながらプロの現場の要求に応えられるようにした。専用の45ミリメートル大口径ドライバーでひずみのない音を再生するとともに5~4万ヘルツの周波数帯域をカバー。インピーダンスは50Ωで幅広い機器でモニターできる。片側の着脱可能なコードを採用している。
26日に開催する春のヘッドフォン祭2025では、2モデルのほか、リスニング用開放ヘッドホン「ATH-ADX5000/同3000」の試聴ができるほか、希望者には3月28日に発売した自宅での音楽制作などに適した開放型ヘッドホン「ATH-R30x」(同1万8150円)も試聴できるようにしている。