メイコーの2025年3月期連結決算は、2桁の増収増益となった。車載向け基板は需要低迷の影響を受けたが、情報通信向け基板が衛星通信を中心に大きく増加し、コスト削減も好調に進捗（しんちょく）したことから、売上高・利益ともに過去最高を更新した。

　商品別売上高は、主力の車載向け基板は、需要低迷により前期比4・5％減となり、スマートフォン向け基板も製品構成の変化により減収となったが、情報通信向け基板は衛星通信を中心に大きく増加し同393.5％増と大幅増となった。モジュール基板はSSD、通信モジュールともに好調に推移した。電子機器事業も同19.5％増と大きく増加した。

　利益面では、付加価値の高いビルドアップ基板の販売増加や工場稼働率の向上、生産性改善などが増益に貢献した。

　今期連結業績も増収増益を見込む。