2025.05.21 米アーチャーのeVTOL、28年ロス五輪で公式利用へ 輸送の未来示す絶好の機会
ロス五輪・パラリンピック組織委員会が承認したアーチャーの「空飛ぶタクシー」
「空飛ぶタクシー」の製造・運航事業者、米アーチャー・アビエーションは、2028年のロサンゼルス五輪・パラリンピックで同社のeVTOL(電動垂直離着陸機)「Midnight(ミッドナイト)」が公式独占利用されることになったと発表した。ロス五輪・パラリンピック組織委員会の承認を受け、会期中にVIPやアスリート、一般客を輸送する。実現すれば五輪で初めて空飛ぶタクシーが利用されることになる。
アーチャーはかねてミッドナイトの早期商用化を検討、先ごろはユナイテッド航空と提携してニューヨーク市のマンハッタンから最寄りの離着陸場(バーティポート)まで5~15分の所要時間で運航、渋滞対策に一役買う計画を打ち出している。
今回の同社とロス五輪組織委員会の合意では、メインスタジアムとなる「ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム」のほか、ロサンゼルス国際空港、ハリウッド、オレンジ郡、サンタモニカにバーティポートが設けられ、主要施設間を10~20分で移動できるようにする。用途もVIPや競技関係者以外に救急医療用やセキュリティー対策にも利用される。
... (つづく)