2025.05.29 レッツノート新モデル登場―互換性高めIT管理者の負担軽減

左 重野敬人氏 中央 山本清高氏 右 田中慎太郎氏

レッツノート新モデル「SC」レッツノート新モデル「SC」

 パナソニックコネクトは、モバイルパソコン「レッツノート」の新モデルである、12.4型「SC」を6月に、14.0型「FC」を秋にそれぞれ受注を始める。好評のデザインは前モデルから継承しつつ、サイズが違っていても内部構造を共通化。動作環境が均一化することで、企業のIT管理者のパソコン(PC)管理にかかる業務負担を軽減できる。

 レッツノートは、1996年の発売以来、「頑丈」「軽量」「長時間」をコンセプトに進化を続けてきた。新モデルはこれらのコンセプトに磨きをかけ、さらに互換性を高めた。

 頑丈さは従来30センチメートルだった落下試験を76センチメートルまで耐えるレベルに向上させた。液晶画面を囲うフレームの凹凸を増やし、かみ合わせも改善させた。

 ビジネスシーンの多様化でPCを持ち運ぶ機会が増えているのに合わせ、SCは前モデルのSRから約20グラム軽い約919グラムを実現。

 基盤数を減らし、SDカード差し込み口とVGAのインターフェースをなくしたほか、バッテリーパックの上素材も樹脂からアルミニウムに変更するなどして軽量化を図った。従来機ではバッテリー消耗時に交換しやすい取り外しカバーを採用していたが、重さを削るためにネジ式のカバーに切り替えた。

 軽量化を追求しつつ、駆動時間の長時間化にも挑戦した。SRの駆動時間が約7時間だったのに対して、SCは約12.7時間と大幅に向上、使用中でも約30分の充電で約4.6時間の利用ができる高速充電も可能になった。

 高性能化に伴い排熱機能も高めた。前モデルよりもファンの高さを低くすることで風の流れを強くし、膝の上で作業する場合でも本体が熱を持ちにくくなるよう配慮した。

 SCとFCで互換性を備えた設計も取り入れた。同社の法人向けサブスクリプションサービス「スリムワークサポート」を使えば、データを一元管理でき、IT管理者の保守管理負荷を軽減する。

 モバイルソリューションズ事業部国内営業総括部の重野敬人総括部長(ダイレクター)は「法人向けに提案する際に初めて提案するのがIT管理者」とし、「利用者に喜んでもらうことと同じぐらい、機器を管理する方にも喜んでもらうことが大きなポイントになる」と話す。