2025.06.02 【次のAIへつなぐ COMPUTEX2025から】台湾発の「AI革命」に熱視線
来場者であふれる会場
8万5000人超来場、エヌビディア主導の舞台に
台湾・台北市で先月20~23日に開かれたアジア最大級のICT見本市「COMPUTEX(コンピュテックス)TAIPEI2025」。来場者は8万6521人に達し、昨年に引き続き8万5000人を上回った。会場には、AI(人工知能)の進化を支える製品やサービスが集結。これらには米半導体大手エヌビディアのチップが搭載されており、同社を中心に動くテック業界を印象付けた。
台湾は、半導体受託製造で世界トップシェアのTSMC(台湾積体電路製造)やEMS(電子機器の受託製造サービス)大手の鴻海精密工業(フォックスコンは)などが集積する半導体大国。それだけに、次代のAIをにらんだ台湾企業発の展示に関心が集まった。主催した中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)の黄志芳董事長(会長)は「AIは革命の時を迎えている」と力を込めた。
半導体覇者が宣言
AI中心のコンピュテックスの中でもひときわ目立っていたのがエヌビディアだ。開幕前日の基調講演で、黒い革ジャンに身を包んだジェンスン・フアンCEOが壇上に立つと、来場者の視線が一気に注がれた。フアン氏は記者も招いたQ&... (つづく)