2025.07.23 【TECHNO-FRONTIER特集】シナダイン DC-DCコンバーターなど台湾企業と共同で出展
DC-DCコンバーター「LCD50W」(左)と「FED100W」
シナダインは、海外半導体や光伝送製品に加え、近年は電源関連製品に注力しており、国内外の電源モジュールやカスタム電源、スーパーキャパシターなどの取り扱いを拡充している。テクノフロンティアではDC-DCコンバーターやAC-DC電源モジュールを主力とする台湾・P-DUKE社と共同で「電源システム展」に出展する。
P-DUKE社は、産業機器向け製品を中心に、鉄道規格取得製品や医療規格認証製品などの多彩な製品群に強みを持つ。展示会に合わせてDC-DCコンバーターの新製品「FED100W/LCD50Wシリーズ」を発表している。両シリーズはコンパクトなパッケージながら優れた電力密度と高い変換効率を誇り、省スペース設計に最適な選択肢を提供する。
DIP2×1インチパッケージのFED100Wシリーズは1立方インチ当たりの電力密度が119W、DIP1×1インチパッケージのLCD50Wシリーズは同110W。優れた電力密度を実現し、4分の1ブリックサイズ(フルブリックは長さ4.6×幅2.4×高さ0.5インチ)に対して40%以上の省スペース化を可能にする。変換効率はFED100Wが94%、LCD50Wが92%。卓越した変換効率により電力損失と発熱を最小限に抑え、動作温度を拡張して熱管理の課題を軽減する。
両シリーズとも安全規格「IEC/EN/UL 62368-1」に準拠し、米軍が定める環境試験規格「MIL-STD-810F」の衝撃、振動要件も満たす。厳しい使用環境に適応しており、高度5000メートル、周囲温度マイナス40~プラス110度で動作する。入力電圧は4対1のワイドレンジ仕様となる。
両シリーズは、サーボシステム、自動制御、測定器、自動検査装置など、耐環境性能と高い信頼性が要求されるアプリケーションでの使用に最適な電源ソリューションとなる。