2025.08.05 AI時代の事業創出を加速 新規事業開発のRelicが新会社設立
AI駆動型スタートアップスタジオ「SenQ AI」が設立された(出所:Relic)
企業の新規事業開発を支援するRelicホールディングス(レリックHD、東京都渋谷区)は、AI(人工知能)やノーコードを活用してプロダクトの開発や量産などを手がける「SenQ AI(センカイ)」を設立したと発表した。次世代の事業創出を担う戦略子会社と位置付ける。
同社が立ち上げたのは、AI時代の事業やプロダクトを加速度的に創出する「AI駆動型スタートアップスタジオ」。具体的には、プログラミング不要なノーコードの開発ツールや生成AIを用いることで、企画から開発・実装までのサイクルを大幅に短縮化。迅速で柔軟なプロダクト創出を可能とする開発体制を確立していく。
黒字化の達成後は、事業の拡大や売却といった「出口戦略」を選択できるようにする。
さらに、開発支援のテンプレートやガイドラインを整備。専門的な技術や知識を持たない社員であっても、開発業務や意思決定に主体的に関与できる環境を構築する。
また、創作工程に生成AIを導入した次世代型の出版レーベル「Relic Publishing(レリック・パブリッシング)」と連携。専門家・有識者でも事業家でもある人材の創出と育成に向けて、出版と事業開発の両面にまたがる取り組みを進める。
Relicグループは、社員1人1人が事業や価値創出の当事者として活躍できる組織づくりを志向し、「1人1冊・1事業」と名付けた構想を推進。全員が主体的に挑戦する文化の醸成に力を入れている。
センカイの代表取締役CEOには、Relicで執行役員・エッジインキュベーション事業部長を務める永渕貴煕氏が就任した。