2025.09.26 AI・ロボティクス分野の技術革新で未来を開拓 GMOが大会議で可能性示す

オープニングメッセージで登壇する熊谷氏

ジェンスン・フアン氏もビデオメッセージで登場したジェンスン・フアン氏もビデオメッセージで登場した

 GMOインターネットグループは25日、都内で「GMO AI・ロボティクス大会議&表彰式 2025」を開いた。産官学の関係者が集結してAI・ロボティクスをめぐる最新動向を共有する一大イベントで、業界の発展に貢献した人物や団体の表彰式も行われた。

 同社の熊谷正寿グループ代表はオープニングメッセージで、「生成AIとそれを実装したロボティクスは人類最大の技術革命だ。AIはロボットに搭載されて初めてフィジカルに世の中を変えていく」と強調。「ヒューマノイド元年」が来年到来するとの見方も示した。

 石破茂首相ら閣僚もビデオメッセージなどで登場。「日本が先頭に立ってAI・ロボティクスの未来を切り開いていく可能性は大いにある」と期待感を示した。

 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)もビデオメッセージを寄せた。この中で、AIが全産業や科学分野を変革する中心的な存在となる「AIファクトリー」について説明。「ロボットはAIファクトリーでトレーニングされ、シミュレーションで改良され、認識、判断、行動できるエッジAIを搭載して配備される」と述べた。

 AI・ロボティクス技術の発展に貢献した個人や団体を表彰する「GMO AI Robotics Awards 2025」も初めて開催。ロボティクス部門の優秀賞は、ロボット開発を手がけるugo(ユーゴー)が選出。AI部門の優秀賞には、AIスタートアップのSakanaAI(サカナAI)が選ばれた。両領域で収めた革新的な功績をたたえる特別賞は、東京大学の河原塚健人氏、松嶋達也氏が受賞した。

 ugoの松井健代表取締役CEOは「ロボットの社会実装をコンセプトにやってきた。最近は人手不足があらゆる産業で深刻化しているのを感じる。ロボットに対するニーズや期待が増えている」と話した。