2025.10.01 電子投票システムで生徒会選挙 滋賀・県立守山高、京セラが協力
電子投票の様子
京セラは、滋賀県立守山高校(滋賀県守山市)と連携し、同校の主権者教育の一環として、京セラの電子投開票システム「デジ選」を使用した生徒会選挙を開催した。選挙では、同校高等部2年生を対象にタブレットによる電子投票を活用した投開票を行う実証実験を実施。投票から開票までの作業をスムーズに行った。
同社は滋賀県守山市の地域・社会の課題解決を目指してさまざまな実証実験に取り組む「官民連携プロジェクトサポート事業」で、7月にプロジェクト事業者に採択。今回の実証はこのプロジェクト第一弾の取り組み。
活用したタブレットはセラの法人向けタブレット「KC-T304C」。今回は、ネットワークを経由せず、タブレット本体に接続した記録媒体でデータを保存。発熱やネットワーク障害に対するリスクを低減した。
電子投票は中学・高校全生徒中、同校高等部2年生全7クラス(1クラス 40 人)が対象。タブレットは、各クラス3台用意して教室廊下に設置し、クラスの選挙管理委員の案内により3人ずつタッチペンを使用して投票。生徒会長、生徒会副会長の全2人(2役職)を決定する。
各クラス投票終了後、選挙管理委員会により電子投票と、高校2年生以外の紙での投票用紙の集計を実施。投票データが入った記録媒体を専用のパソコンに差し込むことで、集計して数秒で投票データをまとめることができた。
京セラ通信機器事業本部ビジネスインテグレーション事業部の古野秀一氏は「大阪府四條畷市の市長選、市議補選を電子投票で実施したシステムを活用した。今回のシステムは四條畷選挙からいくつか機能をアップし、改善を図った。利便性、スピードの観点で、他校でも活用してもらえれば」と語った。