2025.10.01 アイティフォー、 全社員に「副業」解禁 自律的キャリア形成と企業価値向上後押し

 システム開発のアイティフォーは1日、全従業員を対象に副業制度を正式導入した。従業員が社外で得た知見やスキルを本業に還元し、自律的なキャリア形成を支援するのが狙い。

 同社は2023年度の人事制度改革で副業制度の整備を掲げ検討を進めてきた。副業を導入することで、キャリアアップや定年後を見据えたシニア層の活躍支援も視野に入れる。 入社間もない社員も含めた全従業員も対象となる。

 副業は認めるものの、就業形態は労働時間通算が必要な雇用型を除き、個人事業主など非雇用型に限定した。競合回避や機密保持、安全衛生面に配慮しガイドラインを策定。副業時間と本業での残業時間を合算して月45時間以内とする上限を定め、従業員の健康確保を図る。副業を希望する社員は事前申請と会社の許可が必要で、実施後も毎月の状況を報告する仕組みとした。

 まずは、本業を主体としたスモールスタートとして運用し、社員が安心して挑戦できる環境を整備。将来的には自律的学びやキャリア形成を促進するほか、地域企業へのリモート副業など社会貢献型の取り組みも検討する。