2025.10.02 アーカイブ映像で元気に 関西テレビなどが介護施設向けに新サービス
「こぞって」の実証実験に見入る介護施設の入居者(2024年9月、写真=堺ラ・メール)
関西テレビ(カンテレ)とリブドゥコーポレーション(リブドゥ)、アーキタイプの3社は1日、カンテレのアーカイブ映像を利用して高齢者施設の入居者の笑顔や元気を引き出すコンテンツ「こぞって」を、全国の介護施設向けに本格提供を開始した。カンテレとリブドゥは3月31日に業務提携を結び、一部の介護施設で有償サービスを4月から実施。施設入居者や現場職員から好評だったことから、新規事業創出・成長支援を行うアーキタイプが加わり、今月から本格サービスを開始した。
「こぞって」は、カンテレが保有するテレビ番組のアーカイブ映像を活用し、昭和のニュースや街並み、音楽、生活文化などをテーマにした20分の番組で、入居者の心身のリフレッシュをサポートすることを目指している。カンテレは、懐かしい写真や映像、音楽、生活、社会風景などのアーカイブ映像をグループで見ながら、昔のことを語り合う心理療法の一種「回想法」を「回想法シアター」として事業化を進めていることから、今回のプロジェクトに合流した形だ。
新サービスとなる「こぞって」は回想映像を使用、専用タブレット端末経由でデジタル配信するほか、施設ごとの誕生日や記念日を祝える機能付き。日替わりの編成済みの番組形式のため、現場の介護職員の負担なく導入が可能。リブドゥが総合プロデューサーとして、受領した素材を番組として編成し、パッケージ化する。自社配信システムを通じて日替わり配信し、端末の設置・貸出・サポート、契約業務まで一貫して担当する。