2025.10.10 キヤノンMJ、クラウド録画と遠隔接客を連携 無人店舗でも高品質なサービスを実現

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、クラウド型録画サービス「VisualStage Type-S」と、タイムリープが提供する遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」の連携を開始した。店内や施設に設置された複数のカメラ映像を活用し、リモート接客スタッフが広い視野で顧客や現場の状況を把握できるようになる。
 キヤノンMJは、労働人口の減少などの社会課題に対応するため、2024年12月にタイムリープと業務提携契約を結んでいる。RURAは、専用デバイスとクラウドサービスで構成され、リモート接客スタッフが来店客と円滑にコミュニケーションできる仕組みを提供する。優秀なスタッフによる多店舗での対応や、接客業における新しい働き方の実現が期待されている。

 両サービスの連携により、無人・省人化が進む店舗や施設でも高品質な接客を提供し、接客機会の最大化を支援する。オペレーターの画面には、VisualStage Type-Sによる複数のカメラ映像が表示され、RURAの対面カメラでは把握しづらかった店内全体の状況を俯瞰的に確認できる。これにより、顧客体験の質の向上と店舗運営の効率化、業務負担の軽減を図る。

 今後は、ハイブリッド型クラウド映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcule」とRURAとの連携も予定しており、多拠点に設置された既存のマルチベンダーカメラとの統合運用できるようにする。キヤノンMJは、宿泊業界やシェアオフィス、フィットネスジムなどへの導入を進め、早期に1000台規模の展開を目指す。