ソフトバンクは5日、米OpenAIの技術を活用した法人向けAI（人工知能）ソリューション「Crystal intelligence（クリスタル・インテリジェンス）」を日本国内で独占的に展開するため、新会社「SB OAI Japan」を設立すると発表した。ソフトバンクの宮川潤一社長は「来年のサービス提供を目指し順調に開発を進めている。来年以降の成長が楽しみだ」と語った。

　新会社は、国内法人顧客を対象に、生成AI・大規模言語モデル（LLM）などの先端技術を実装し、システムインテグレーション（SI）込みで提供する。企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）推進やAI活用推進を支援する。出資比率はソフトバンク側とOpenAI親会社側がいずれも50％。

　宮川社長は「Crystal intelligenceは将来の成長事業の柱の一つ。ソフトバンクの技術力とOpenAIの先端知見を融合し、日本発のAIエコシステムを創出したい」と強調した。国内外で激化するAI競争の中、日本市場でグローバル技術を活用しながら、差別化を図るのが狙いだ。