2025.11.13 きんでん、電気設備工事業界で史上初 技能五輪国 際大会へ4職種の日本代表として出場 

選手たちの健闘を称え、喜びを分かち合う上坂社長(右隅)

 総合設備工事会社のきんでんグループは、2026年9月に中国・上海で開催される第48回技能五輪国際大会の「電工」「情報ネットワーク施工」「配管」「再生可能エネルギー」という4つの職種で、日本代表として出場が決定した。国際大会へ4職種の日本代表を送り出すのは、きんでんグループ、電気設備工事業界としても初となる。

 今年、開催された若年層の技能の向上を図ることを目的とする技能五輪全国大会で、同社は電工・情報ネットワーク施工の2職種で金賞を受賞し、国際大会の出場権を獲得。加えて、再生可能エネルギー職種については、3大会連続での国際大会への出場が確定している。また、同社グループの西原工事(東京都江東区、西村修一郎社長)についても、全国大会の配管職種で金賞を受賞し、国際大会へ日本代表としての出場が決定した。

 これを受けて10月下旬に、きんでんの上坂隆勇社長は全国大会に出場した同社の選手たちを表彰。その席上で、上坂社長は選手たちにねぎらいの言葉を掛けるとともに、全国大会について「皆がそれぞれ持てる力を存分に発揮してもらった」と称えた。

 また、今回の結果について「現在、中期経営計画で進めている人的資本への投資、人と教育に力を入れていく、心を大切にしよう、そういったことがまさに実った端的な例だと考えている」と強調。国際大会へ出場する選手に「より一層訓練に励んでほしい。引き続き『チームきんでん』として全力でサポートを行っていく」とエールを送った。

 今後、国際大会に出場する同社グループの選手は、教育施設であるきんでん学園(兵庫県西宮市)などで訓練を重ねる。

 同社はこれまでの国際大会で「電工」「情報ネットワーク施工」「再生可能エネルギー」職種で合計12個の金メダルを獲得。次回の国際大会では4職種全てでの優勝を目指す。 国際大会に出場する選手は、電工で安立龍矢選手(きんでん)、情報ネットワーク施工で床枝航太選手(きんでん)、配管で末永基選手(西原工事)。