2025.11.20 ソフトバンク、AI計算基盤「CHIE-4」で国内AI性能ランキング首位 世界でも5位に

 ソフトバンクは19日、米半導体大手エヌビディアのNVIDIA Blackwell GPU を4000基超搭載した「NVIDIA DGX SuperPOD」システムが、スーパーコンピューターの性能ランキングで、AI(人工知能)の計算性能を評価する指標「HPL-MxP」で国内1位を獲得、世界でも第5位に位置付けられたと発表した。

 同基盤は通称「CHIE‑4(チエフォー)」と呼ばれ、スーパーコンピューターの計算性能評価「TOP500」で国内3位(世界17位)、さらに実用的な科学技術計算の処理性能を測る「HPCG」で国内2位(世界6位)という高い評価も併せて獲得している。

 ソフトバンクによると、CHIE-4は大規模言語モデル(LLM)の開発と高度な推論環境の提供に優れたシステムとして認められており、国内でも有数の性能を持つスーパーコンピューターとして位置付けられている。

同社は、AI時代を支える社会基盤の構築に取り組んでおり、今回の高性能基盤を活用して、企業や研究機関等の幅広いユーザーが利用可能なAI計算基盤を整備する方針を示している。この取り組みにより、研究開発の効率化や新たなAIサービスの創出を促進し、日本のAI開発環境の充実と競争力向上に貢献するとの意向を明らかにした。

 今後、このAI計算基盤を、産業界・学術界双方での活用拡大に生かす方針。自動運転や製造業の設計最適化、メディカルデータ活用、金融リスクシミュレーションなど多様な領域での利活用が想定される。