2025.12.02 中国BYD、11月NEV販売が今年最高 輸出は年100万台を視野
輸出が好調なBYDの大型車両運搬船「長沙号」
世界最大の電気自動車(EV)メーカー、BYD(比亜迪)が1日発表した11月のNEV(新エネルギー車)販売台数は乗用車、商用車合わせて48万186台となり、今年の月間最高記録を更新した。
内訳は、乗用車が47万4921台、バスやトラックを含めた商用車が5265台。11月のNEV販売実績は前年同月を3カ月連続で下回り、前年同月比5.3%減だったが、前月比では8.8%増と好調に推移した。NEVの輸出台数は、全体で13万1935台、前年同月比325.9%増と大幅に伸びた。
11月の販売台数で顕著な動きは乗用車だが、バスやトラック含めた電池駆動商用車の販売も貢献した。11月のNEV商用車販売台数5265台は、前年同月比88%増、前月比でも8.6%と上向いた。
BYDの11月の動力源別販売実績は、完全電池駆動車(BEV)が23万7540台、前年同月比19.9%、前月比でも6.7%それぞれ増加。プラグインハイブリッド車(PHEV)の23万7381台は、前年同月比で8カ月連続で後退し、22.4%減。しかし前月比では10.8%増と下降に歯止めをかけた。
同社の輸出も好調だ。今年になって月間輸出台数9万台を記録することもあったが、11月の13万1935台は前月比57%増、前年同月比では326%増。11カ月間で合計91万2911台の輸出台数は12月も伸びが続くとみられ、年間100万台の達成は実現しそうだ。主な輸出国は英国、ブラジル、メキシコ、タイ、シンガポールなどで、26年には年間160万台の輸出も視野に入れている。
BYDは電池のグローバル市場でも、CATL(寧徳時代新能源科技)に次ぐ世界第2位のメーカーとして存在感を示している。11月の生産実績は月間最高ではないが、容量では前年同月比23.1%増の22.67GWh。前月比でも1.1%伸ばしている。








