2025.12.12 AIで契約書管理を安全に効率化、GMOグローバルサイン・HDが新機能提供

 電子署名サービスを手がけるGMOグローバルサイン・ホールディングス(HD)は、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」で、AI(人工知能)を活用した新機能「AI自動入力」の提供を始めたと発表した。

 今回の機能は、契約書のデジタル化や管理に必要な「契約取引日」「契約満了日」「取引金額」などの情報を、AIを活用した光学式文字読み取り装置「AI OCR」により自動で読み取り入力するというもの。従来、紙の契約書を電子化する際には、目視確認と手作業による入力が必要で、時間や人的ミスのリスクが課題となっていた。新機能により、こうした負担を大幅に軽減できる。

 AI自動入力は、入力データがAI学習に利用されないマイクロソフトの大規模言語モデル(LLM)を基盤に開発。さらに、個別の文書ごとにAIによる読み取りの可否を設定できるオプトアウト機能を備え、機密情報や個人情報を含む契約書でも安全に処理できる点が特徴だ。

 近年、企業や自治体でデジタルトランスフォーメーション(DX)を促す機運が高まる中、電子契約の導入やAIによる業務の効率化が加速している。一方で、不適切なAIサービスの利用による情報漏えいリスクも指摘されており、IPA(情報処理推進機構)も注意を呼びかけている。GMOグローバルサイン・HDは、こうした課題に対応し、セキュリティーと効率化を両立するソリューションとして新機能を提供する。