2026.02.16 キヤノンPPS、共創拠点「goof.CAMPUS」に商業印刷向けインクジェット機導入

Goof CAMPUS内に設置されたvarioPRINT iX3200

 キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(キヤノンPPS)は、印刷の発注と生産を最適化するプラットフォーム事業を展開するグーフが運営する印刷生産・研究開発拠点「goof.CAMPUS」(横浜市都筑区)に、商業印刷向け枚葉インクジェット印刷機「varioPRINT iX3200」を導入した。印刷品質の標準化と、印刷ビジネスの新たなエコシステム構築の加速を狙う。

 印刷業界はペーパーレス化やデジタル化の進展により市場規模の縮小や印刷会社の減少が進み、転換期を迎えている。多品種・小ロット化や短納期対応の要求に加え、二酸化炭素(CO₂)排出削減やエネルギー効率向上、人手不足といった社会課題への対応も求められている。

 こうした中、グーフは印刷の発注と生産を最適化するプラットフォーム事業を主軸に、デジタルプリンティングプラットフォーム「GEMiNX(ジェミナス)」を提供している。同システムは、発注内容や納期、配送エリア、使用用紙などの要件に応じ、全国から集まる発注を最適な印刷工場や機器へジョブとして自動振り分けし、効率的な生産体制を実現する。

 2025年2月には、適地・適時・適量・適切なプリンティングエコシステムの構築を目的に、業界横断で連携し実ビジネスを通じて検証・改善できる場としてgoof.CAMPUSを開設。印刷会社や印刷機メーカー、紙・インクなど素材サプライヤー、ロジスティクス企業に加え、広告代理店や事業会社、研究機関が参画し、印刷業界の変革に向けた研究・改善・教育を推進している。

 キヤノンPPSは開所当初からパートナー企業として参画しており、今回導入した「varioPRINT iX3200」は、A4両面で1分当たり最大320ページの高速印刷と、1200dpiのプリントヘッドや可変ドロップサイズ技術による高画質を両立。多品種・小ロット・短納期案件に柔軟に対応し、幅広い用紙に安定した品質で印刷できる点が特徴である。

 さらに、グーフの生産最適化システム「GEMiNX」やサービス品質基準(SLA)設計と組み合わせることで、印刷事業の収益性向上を見込む。キヤノンPPSは、2028年までに「varioPRINT iX3200」を国内で20台以上の販売を目指す。