2026.03.06 植物資源の成形材でペンダントライト開発 パナソニック

素材の風合いを活かしたデザイン

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 パナソニック エレクトリックワークス社は、パナソニックグループが開発した高濃度セルロースファイバー成形材料「kinari(キナリ)」を採用した照明器具「S-story(エスストーリー)ペンダント」12品番(税込み4万6200円)を2026年6月21日に発売する。新製品の売り上げの一部は、環境保全団体に寄付する。

 パナソニックグループは、15年から石油由来樹脂の使用量削減による環境負荷低減を目指し、木材などの植物資源から抽出・微細化した植物繊維(セルロース)を高濃度で樹脂に混合した、高濃度セルロースファイバー成形材料の開発を進めてきた。

 19年にはセルロースファイバーを55%濃度で樹脂に混ぜ込む複合加工技術を開発。22年からkinariブランドで高濃度セルロースファイバー成形材料の量産販売を開始した。

 25年の大阪・関西万博のパナソニックパビリオン「ノモの国」では、環境貢献に向けた取り組みの一環としてkinariを活用したオブジェ制作や技術展示も実施。国内外の展示会出展を通じ素材活用の提案に取り組んでいる。

 S-story ペンダントは、セードにこのkinariを採用したペンダントライト。セルロースファイバーを約50%含有し、セード部分の石油由来樹脂の使用量を半減できる。

 自然素材がもたらす素材の温かみを生かし、成形時にランダムに生まれるマーブル模様をデザインとしてあえて取り入れた。

 これにより、量産品ながら一台ずつ表情が異なり、自然な個性を楽しめる。点灯時には光が柔らかく透過し、鉱石のような丸みを帯びた造形が空間に穏やかな表情を生み出す。

 kinariには色調や香りに自然素材由来の風合いがあり、時間とともに変化し、素材が育っていくような趣を味わうことができる。

 セードの色は、上品さを感じさせる白過ぎないホワイト(ミスティホワイト)、繊細な印象の薄い翡翠(ひすい)色(ジェード)、くすみ感があり空間になじみやすいブラウン(グレイッシュブラウン)の3色をそろえる。

住宅だけでなく、ホテルやカフェ、オフィスなどにもなじむデザインとなっている。