2026.03.11 中国NIO、25年EV販売台数47%増 4Qで初の黒字化

NIOの「ONVO L60」。同社は複数ブランドを展開し消費者の選択肢を広げている

赤字を脱したNIOの李CEO赤字を脱したNIOの李CEO

 中国電気自動車(EV)大手の上海蔚来汽車(NIO)が10日発表した25年第4四半期と通期の業績は増収となり、黒字を計上した。黒字化は四半期ベースで初めて。通期売上高でも前期比33%以上の力強い成長を示した。

 四半期の売上高は、車種を増やした新車の販売が好調で、前年同期比75.9%増の346.5億元(約7623億円)。売り上げの大半を占める車両の販売は同80.9%増の316.1億元となった。車両の総粗利益率は前年同期の11.7%から17.5%へと大幅に改善。営業利益は前年の60.33億元の損失から8.07億元へと黒字転換を果たした。この結果、最終利益も71.1億元の損失から改善し、2.83億元の黒字となった。

 四半期の販売台数は12万4807台、前年同期比71.7%増。主力のNIOブランドのほか、家族向け「ONVO」、小型高級車「FIREFLY」などが堅調だった。複数ブランドの戦略により、消費者の選択の幅を広げた戦略が功を奏した。

 通期の売上高は、前期比33.1%増の874.9億元。このうち車両販売額は、同32%増の769億元。営業赤字は140.4億元となり、営業損失が依然継続するものの、前年赤字の218.7億元から35.8%減らした。純損失額は前年より33.3%減少したが、依然として149.4億元残っている。通期の車両販売台数は同46.9%増の32万6028台となった。

 李斌(ウィリアム・リー)CEOは、25年決算を振り返り、「10~12月期に3億元の黒字転換は意義がある。今後もコストと利益率の改善を図っていく」と語り、同時に海外市場への取り組みを強化していく考えを明らかにした。

 26年についても1~3月で8万~8.3万台の販売を見込み、今年2カ月の販売実績で累計の販売台数が104.5万台となり、100万台を突破した。