2026.03.31 パナソニックEW社、電動工具事業をマキタに譲渡 26年度中

 パナソニック エレクトリックワークス(EW)社は、電動工具事業をマキタ(愛知県安城市)に譲渡する。

 EW社が新設する承継会社へ事業を承継させ、その全株式をマキタに譲渡する株式譲渡契約を、2026年3月24日に締結した。26年度中に承継会社を新設し、株式譲渡手続きを完了させ、新体制での事業をスタートする予定だ。

 EW社が会社分割の手法により同事業を承継会社へ移管し、その後発行済株式の全てを譲受会社へ譲渡するスキームで行われ、事業運営に必要な資産・契約・従業員などは、承継会社へ移管される。

 また、海外に所在するパナソニックグループの関係会社が有する同事業に関する製造・販売機能の一部は、マキタの関係会社へ移管する。

 今回の事業譲渡は、さらなる競争力の強化が主眼。市場の成長が続く中、事業の競争力を高め、持続的な成長を実現するためには、継続的な投資に加え、グローバルな顧客プラットフォームの強化が不可欠としている。

 一方、EW社は電気設備とデジタル技術を核としたソリューション事業に注力しており、電動工具事業のさらなる成長に必要な規模・スピードでの投資を継続的に行うことが難しい状況とする。

 このため、同事業の成長を一段と加速させるには、マキタの事業運営力、両社の技術力を融合したシナジー発揮が最善の道と判断。マキタへ事業移管することを決めた。

 EW社は1979年の設立以来、45年以上にわたり同事業を展開。1979年には日本初となる充電式電動工具を発売し、04年にはインパクトドライバーにブラシレスモータを初搭載した。

 08年にはトルク制御機能付きインパクトドライバー、21年にはトルク計測インパクトレンチを発売するなど、独自技術を通じてプロの作業スタイル革新に貢献してきた。

 近年では、電気工事市場への特化に加えて、組立製造工場ライン市場への本格参入を進めている。これらの市場に対し、作業者の負荷軽減に直結する電動工具を通じたソリューション事業をグローバルに展開している。

 マキタは、業界トップクラスの顧客基盤、販売・サービス網、多様な商材をグローバルに持つ。電動工具のほか、園芸用機器、エア工具、家庭用機器を展開。25年3月期の連結売上高は前年比1.6%増の7531億円、営業利益は同61.8%増の1070億円。