2026.04.01 東芝系、最大34TBのデータセンター向けHDD開発 AI・クラウド需要に対応
HDDの大容量化ニーズに応える東芝デバイス&ストレージ
東芝子会社の東芝デバイス&ストレージは、最大で34テラバイト(テラは1兆、TB)の記録容量を実現した大規模データセンター向け3.5型ニアラインハードディスクドライブ(HDD)「M12シリーズ」を開発したと発表した。屋根瓦のようにデータトラックの一部を重ね書きする技術「瓦記録方式(SMR)」を採用し、大容量化を図った。
クラウドサービスやAI(人工知能)の普及、動画配信の拡大を背景にデータ量が急増している。これに伴いデータの保管先となるデータセンターの需要も拡大し、HDDの大容量化が一段と進んでいる。M12シリーズは、こうしたニーズに応える高効率なストレージで、3月末にサンプル出荷を始めた。
新製品は、磁気ディスクを前世代品から1枚増やした11枚の構成とした。さらに従来のアルミ基板メディアを、より耐久性が高く薄型化が可能なガラス基板メディアに変更した。従来からのヘリウム充填HDDで、独自の「磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式(FC‑MAMR)」を取り入れた点も特徴。これらの技術により、30~34TBの大容量化を実現した。
サーバーなどのホスト側がドライブ管理を行う方式も採用。ホストがHDD内のデータの書き換えを効率的に制御することで、システム全体として書き込み速度の低下を抑制するという。
M12シリーズでは、従来型の磁気記録方式「CMR」の製品も用意し、最大28TBのサンプル出荷を7~9月期から順次開始する予定。また、次世代の大容量記録技術「熱アシスト磁気記録(HAMR)」を適用したHDDについても、将来的な製品化に向けた開発を進めており、HDDのさらなる大容量化に取り組む方針だ。











