2026.06.17 パナソニックコネクトグループ、溶接外観検査ソリューション提供 AIで立ち上げ工数約9割削減
溶接後の検査を独自のAI技術で自動化する溶接外観検査ソリューション「Bead Eye M edition」
パナソニックコネクトグループは、溶接後の検査をAI(人工知能)技術を用いて自動化する溶接外観検査ソリューション「Bead Eye M edition(ビードアイ エムエディション)」を15日に発売した。
新製品は、同社が保有する溶接プロセス技術に3D(3次元)センサーと独自のAI技術を組み合わせ、外観検査工程の自動化で最大の課題となっていた「設定の難しさ」をAIで解消し、不良品の流出防止と検査業務の効率化を実現する。
溶接検査の立ち上げ設定は、約1時間で完了。現行の溶接外観検査機「YA-1VPXH1T01」と比べて、立ち上げ工数は約9割削減できる。
設定項目は、「ビード表面欠陥の良否判定閾値(しきいち)」「ビード外観寸法の良否判定閾値」「ビード検出領域の設定」という三点に絞られ、これにより立ち上げ工数を大幅に削減。溶接ビード点数の多い工程やラインへの横展開、機種追加時の設定が短時間で実現できる。
自動車をはじめとする多様な業界で、アーク溶接ロボットの普及に見られるように溶接工程の自動化が進んでいる。ただ、溶接後の検査工程は依然として人による目視検査が中心で、検査員の負荷の高さや判定基準のばらつきへの対応、検査データを一元管理するトレーサビリティーの確保など、現場課題が顕在化していた。
こうした課題を解決するため、今回の溶接外観検査ソリューションを開発した。AIが溶接ビードの表面欠陥とビード形状を自動で検出し、検出結果をもとに数値で良否判定を行うことで、検査基準の統一と検査結果のデジタル化によるトレーサビリティーの確保を両立できる。
寸法検査は、溶接ビード形状そのものを検出することができる新たなAI技術で、寸法を良否判定する。ピットやスパッタ付着といった溶接欠陥と溶接ビード形状を高精度に検出。最大誤差0.7mmという精度で検査を行い、品質確認の信頼性向上に貢献する。
また、目視検査における検査基準の曖昧さをなくし、客観的な品質判定を実現。溶接ビード外観を数値で評価し、検査結果はデジタルデータとして保存するため、品質管理やトレーサビリティー確保に活用できる。











