2026.06.23 日立ソリューションズ、Cloudflare提供 AIエージェント基盤を強化 高速処理と安全性を両立
日立ソリューションズは、米クラウドフレアとディストリビューター契約を結び、エッジ基盤「Cloudflare」の提供を始めた。Agentic AI(自律型AI)時代に向け、AIエージェントの開発・運用環境に加え、ゼロトラストなどのセキュリティー対策を一体で提供する。企業のAI活用に伴うコスト、応答遅延、セキュリティーリスクの課題解決を支援する。

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が経営から現場へ広がる中、IoT機器や顧客接点から得られるデータ量が増加している。人工知能(AI)の活用も、情報検索や文書作成にとどまらず、業務プロセスを横断して自律的に処理を進めるAIエージェントへ拡大しつつある。
従来のクラウド中心型アーキテクチャーでは、データ転送コストの増加や応答遅延、接続範囲の拡大に伴うセキュリティーリスクが課題だ。AI特有のプロンプトインジェクション(不正指示)や機密情報漏えいへの対策、ガバナンスを含めた統合管理も求められる。
Cloudflareは、インターネット全体でエッジ型アーキテクチャーを採用し、ユーザーに近い拠点で高速処理できる点が特徴。世界125カ国以上、335以上の都市にデータセンター群を構築し、AIの開発・実行環境とセキュリティー対策を提供する。
AIエージェントはユーザーに近い場所で開発、実行できるため、データ転送コストを抑えやすい。稼働時間に応じた課金により、コスト低減にもつなげる。インフラ設計や管理が不要で、迅速な開発から実行までを可能にする。
セキュリティー面は、WAFやDDoS対策、ボット対策でウェブサイトやアプリ、APIを保護。AIのプロンプトと出力を制御し、不正指示や機密情報漏えいを防ぐ。トラフィックや不正アクセス、防御状況、AIの利用状況も可視化する。
SASEをはじめとする包括的なセキュリティー対策も提供する。社内システムやクラウドへの安全なアクセス環境を一元的に構築、管理し、AIエージェントを活用する企業のITインフラ最適化とハイブリッドワークを支える。
同社は、生成AI活用支援ソリューションのラインアップに同基盤を加えた。今後は、AIガバナンスのコンサルティングや機密情報分類サービスと組み合わせ、AIエージェントの内製化支援やセキュリティー対策メニューを順次拡充する。








