2026.06.25 物質・材料科学の「NIMS Award 2026」、大阪公立大前学長と東京科学大特命教授が受賞
大阪公立大学エグゼクティブアドバイザーの辰巳砂昌弘前学長と東京科学大学の菅野了次特命教授が、物質・材料研究機構(NIMS)制定の「NIMS Award 2026」の受賞者に決まった。同賞は物質・材料科学の環境・エネルギー材料、機能性材料、構造材料、基礎・基盤の四つの主要分野が対象で、2007年より毎年テーマを変え、物質・材料に関わる科学技術において飛躍的な進歩をもたらした個人またはグループに贈呈されている国際賞。
両氏は、硫化物系固体電解質の創製とイオン伝導機構の解明を通じて高性能な全固体電池実現への道を開き、次世代蓄電池として世界的な研究開発が加速する「全固体電池」の分野で飛躍的なイノベーションをもたらしたことが評価された。全固体電池は、安全で高エネルギー密度のため、次世代型電気自動車(EV)や定置型蓄電システムなどでの利用が期待されている。
両氏はまた、非晶質材料から結晶質材料に至る広範な物質軍において高イオン伝導を実現する統一的な設計指針を確立。全固体電池の性能向上と実用化に向けた科学的基盤を構築した。辰巳砂氏は「40年以上もガラス系固体電解質の開発と全固体電池への応用研究に従事した結果が評価され大変うれしい」と語った。
授賞式と記念講演会は11月10日、茨城県のつくば国際会議場で行われる。










