2026.08.06 車載電池用アルミ材、パナソニックら4社で水平リサイクルの仕組み構築
車載電池セル用封口板の製造工程で発生するアルミスクラップ水平リサイクルのスキーム
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)と日本軽金属、冨士発條、パナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)の4社は、車載電池セル用封口板の製造工程で発生するアルミスクラップを、再び同じ部品の材料として利用する水平リサイクルのスキームを構築した。
アルミニウムは、異物や異なる材質が混入すると品質の維持が難しくなり、高い品質が求められる電池用途へ再利用するには、スクラップの発生段階から回収、運搬、再資源化に至るまで、高度な品質管理が求められる。
従来、対象となるアルミスクラップは一般のスクラップとして主に異なる用途へ再資源化されていたが、今回、材料供給、材料製造、部品製造、電池製造に携わる4社がそれぞれの役割で連携。
PEXは、スクラップの回収・流通管理に加え、支給単価方式による価格安定化や数量管理を担い、各社をつなぐことで継続的な水平リサイクルを支える役割を果たした。
日本軽金属は、回収したスクラップを再溶解・成分調整し、電池用途に求められる品質を確保したアルミ材へ再資源化することで、水平リサイクルを実現する役割を担った。
冨士発條は、製造工程で発生するスクラップの分別・管理を徹底し、水平リサイクルに適した状態で安定供給することで、循環型サプライチェーンの起点を担った。
PPESは、水平リサイクルの構想を立案し、関係各社の参画を促すとともに、全体スキームの設計を通じて、循環型サプライチェーンの実現を主導した。
この連携により、アルミスクラップを同じ電池部品へ戻す「クローズドループ型資源循環」スキームを実現した。
新しいスキームの構築により、アルミ新地金の使用量を年間約200t削減する効果が見込めるほか、新規資源採掘やアルミ精錬工程に伴う環境負荷の低減、新地金購入量抑制による原材料コストの低減、国内での資源循環による資源調達リスクの緩和に貢献する。
4社は今後も、同取り組みで得られた知見を生かし、水平リサイクルの対象となる材料や適用範囲の拡大検討、サプライチェーン全体での連携を通じた資源循環を推進し、環境負荷の低減と資源の安定確保に取り組むことで、持続可能なものづくりの実現に貢献する。








