2026.07.09 グリッドシェアジャパンと京セラが連携 蓄電池のAI最適制御開始

 「Enerezza」シリーズの蓄電ユニット

 グリッドシェアジャパン(GSJ、東京都渋谷区)と京セラは、GSJ が展開する AI(人工知能)最適制御サービス「Gridshare(グリッドシェア)」で、京セラ製家庭用蓄電池「Enerezza(エネレッツァ)」シリーズへの対応を8日から始めた。

 グリッドシェアは家庭ごとに異なる電気料金プランや電力使用状況、天候にもとづく太陽光発電量の予測情報を組み合わせ、太陽光発電を効率的に活用する次世代のエネルギーマネジメントサービス。

 今回の連携により、エネレッツァシリーズの遠隔制御システムとグリッドシェアをクラウド上で統合し、蓄電池の最適な充放電制御を実現する。

 エネレッツァシリーズは、2021年3月に世界で初めて量産化に成功した半固体クレイ型リチウムイオン蓄電池を採用。高い安全性に加え、約2万サイクルの長寿命を実現しているため、グリッドシェアのAI制御や、将来的な容量市場・需給調整市場で求められる頻繁な充放電にも、長期にわたり安定して対応できる。

 シリーズ最新モデル「Enerezza PlusⅡ(エネレッツァプラスツー)」は容量市場・需給調整市場も含めた市場取引対応が可能な唯一の家庭用蓄電システムで、今後グリッドシェアとの連携により、将来的な市場取引サービスの展開も目指す。

 蓄電ユニット・パワーコンディショナ・リモコン・通信モデムを含めたシステム一式でJC-STAR★1を取得し、サイバーセキュリティーの面でも高い信頼性を確保している。

 グリッドシェアは、AI が翌日の天気予報と日々の電力使用状況から、太陽光発電量と電力需要を高精度に予測。

 太陽光発電の余剰電力を無駄なく生かし、雨天時には割安な時間帯の電力を活用するなど、顧客のライフスタイルや電力料金も考慮して経済効果を最大化する。一部の市場連動型電力メニューにも対応している。

 AI が電力料金メニューに合わせ、最適な充放電を常時実行し、電気代の削減効果の最大化を実現する。

 グリッドシェア対応のエコキュートを保有する顧客は、「蓄電池×エコキュート」の統合制御が可能。AI制御に任せることで、手間なく、快適さと経済性を両立する。

 GSJ は、家庭向けデマンドレスポンスの制御対象機器としてエネレッツァシリーズを順次追加し、VPP(バーチャルパワープラント)事業を拡大する。

 容量市場・需給調整市場に対応するエネレッツァPlusⅡで、将来的に共同で市場取引への参画も視野に入れる。

 両社は、グリッドシェアを通じて太陽光発電の自家消費率向上を図り、電気代削減、脱炭素社会実現に寄与する。