2026.09.01 NEC、マーケティング施策立案「BestMove」の活用拡大 23社が導入
「BestMove」について説明するNECのみらい価値共創部門・ビジネスイノベーション統括部の小図子武弘部長
NECは、2025年から提供するマーケティング施策立案ソリューション「BestMove」の活用が、大手製造業や流通・小売企業などで広がっていると発表した。商品企画やプロモーション、営業販促などのマーケティング企画業務で23社が導入している。将来は大手企業100社、中小企業300社への導入を目指す。
NECによると、AI(人工知能)を活用してマーケティング業務を高度化する動きが広がる一方、多くのAIを活用したマーケティングデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションは、一般的な知識や仮想データに基づく提案にとどまり、実務で活用できる精度の確保が課題になっている。
BestMoveは、消費者の実購買データや意識調査データに独自の消費者属性拡張を施し、ターゲット顧客像を高い解像度で再現したAIペルソナを生成する。AIペルソナへのアンケートやインタビューを通じ、新商品や新サービスの市場投入前に消費者の反応を定性、定量の両面から予測する。約1000万人分の高解像度ペルソナを用意し、ユーザー企業が自社データを活用する場合は、数千万人から数億人規模のAIペルソナを用意することもできる。
チャット形式の「壁打ち機能」を使い、市場分析や新製品のコンセプト案を検討できる。新たにAIインタビューとAIアンケートを追加し、コンセプト案の評価や課題の抽出にも対応する。みらい価値共創部門・ビジネスイノベーション統括部の小図子武弘部長は「AIインタビューは忖度(そんたく)がなく、ありのままの意見を聞くことができる。なにより否定的な意見の方がより深い理解につなげることができる」と述べた。
発表会には、導入企業を代表して味の素冷凍食品も登壇した。同社は、新価値創造(新規事業)領域のテーマを調査する際、「データがない」「スキルがない」「発想が広がらない」という課題に直面し、BestMoveを活用したという。新価値創造部新価値創造グループの駒木根理花グループ長は「生活者を理解するという点で効果があり、思いついたその日に検証まで進めることができた。壁打ちAIが幅広い提案を行うため、主観による決めつけが入りにくいというメリットもあった」と話し、「新価値領域における商品企画を一気通貫で支援してくれる」と評価した。
NECは、BestMoveを通じ、AI活用を高度化する基盤「Agentic Data Hub」を提供する。企業が保有する構造化データや非構造化データを活用できる環境を整え、多様なデータを基にAIエージェントが協調しながら業務フローを遂行する仕組みの実現を目指す。









