2026.09.04 高度カラー調整機能を開発 4Kスタジオカメラの映像表現向上 パナソニック
制作現場で求められる高度なカラーコントロールを実現する新機能を開発
パナソニックは、4Kスタジオカメラの映像表現をさらに向上させる新たなカラー調整機能として、「色温度ブレンド機能」「色指定カラーコレクション機能」「高彩度サプレス機能」を開発した。
これらの機能により、LEDウォールを活用したライブイベントや放送スタジオ、バーチャルプロダクションなど多様化する映像制作現場で、これまで以上に意図した色表現の実現に貢献する。
新機能は2026年11月の4KスタジオカメラAK-UCX100、4KマルチパーパスカメラAK-UBX100へのファームウエアアップデートにより提供する予定。
近年、映像制作の現場ではLEDウォールを活用したプロダクションや、多彩な照明演出を用いたライブイベント制作が急速に拡大している。
一方、実際の運用環境では複数種類の光源が混在し、意図した色味の再現や人物の自然な表現が難しくなるケースが増えている。
LEDウォールに映し出された企業ロゴやスポンサーカラー、ステージ演出に使用される高彩度な色表現では、ステージ上の被写体とLEDウォール上の映像の色再現のバランス調整に多くの時間と手間が必要となる場合もある。
こうした課題に応えるため、映像制作者が求める色表現をより容易に実現できる新機能を開発した。
色温度ブレンド機能は、複数光源環境でも自然な色再現を実現する。LEDウォールとステージ照明のそれぞれから取得した色温度情報を基準データとして保持し、それらをブレンドすることで、撮影環境に応じた最適なホワイトバランスを生成する。
複数光源環境における色温度の違いを考慮した映像表現を可能にし、リアルな被写体とLEDウォール上の映像の一体感を高める。
多くの現場では、LEDウォールとステージ照明が混在する環境で撮影することが一般的になっている。ただ、それぞれの光源が異なる色温度を持つ場合、人物や被写体の色再現が不自然になることがある。
従来のホワイトバランス設定では、基準となる色温度情報を一つしか持てないため、LEDウォール上の映像を基準にするか、ステージ照明を基準にするかのいずれかを選択する必要があった。
ステージ照明の色を基準に色合わせを行う場合、LEDウォール上の映像の色温度との違いにより、色味に違和感が生じる場合があった。
色温度ブレンド機能により、LEDウォールを活用した撮影環境で、自然で違和感の少ない映像制作を支援する。
狙った色だけを効率的に調整
色指定カラーコレクション機能は、特定の色を指定して個別に色味や彩度を調整できる。例えばLEDウォールに表示される企業ブンドカラーやスポンサーロゴ、ステージ演出で使用される特定の色に対し、映像全体の色再現へ影響を与えることなくピンポイントで色補正ができる。
同機能は最大三つの色テーブルを同時に設定できるため、複数の重要な色を個別に最適化しながら運用できる。
これにより、ブランドカラーの再現性向上や演出意図に合わせた色表現を容易にし、現場での色合わせ作業の効率化と高品質な映像制作を支援できる。
高彩度サプレス機能は、鮮やかな色表現を自然にコントロールする。ライブイベントやコンサート会場では、色鮮やかなCG映像を用いたLED演出が多く使用される。
ただ、彩度が極端に高い鮮やかな色は、カメラ映像上で不自然な発色や色飽和を引き起こす場合がある。
高彩度サプレス機能は、映像全体の色再現を維持しながら高彩度部分の色ズレ、飽和を抑制することで、高品位な映像表現を実現する。
これらの新機能で、クリエーターの表現力向上と制作効率化を支援し、映像制作の新たな価値を提供していく。












