2026.09.07 サトーのRFID資産管理 サントリー工場が導入 棚卸工数を95%以上削減

 ラベルプリンターやRFID(無線自動識別)を活用した自動認識ソリューションを手がけるサトーのRFID資産管理ソリューションパッケージ「ASETRA(アセトラ)」を、サントリープロダクツの天然水北アルプス信濃の森工場が導入した。設備予備品の棚卸作業を効率化し、従来の20人体制、合計約57時間から、1人で約2時間へ短縮。工数を95%以上削減するとともに、在庫管理業務の属人化を解消した。

 同工場は、デジタル技術を積極的に活用するスマートファクトリー化を進めている。2021年には設備保全管理システム(CMMS)を導入し、工場で使う約2万4000点の予備品情報を一元管理する体制を整えた。

 一方、在庫管理には目視確認や手作業によるデータ登録が残り、ヒューマンエラーが頻発していた。システム上の在庫数と実在庫に差が生じるほか、エリア担当者だけが管理方法を把握する属人化も課題となっていた。担当者が不在の場合、休暇中でも電話で確認するケースがあったという。

 こうした課題を受け、約10社の候補からASETRAを採用した。既存のCMMSと連携しやすく、RFIDリーダーでタグを読み取るだけで、入出庫や棚卸しの記録をCMMSへ自動登録できる点を評価した。テスト導入でも期待通りの効果を確認した。

 導入後は目視確認や手入力に伴うミスが解消され、システム上の在庫数と実在庫の差もごくわずかになった。読み取り操作は1、2回の指導で習得でき、特定の担当者に依存せず、誰でも作業できるようになった。

 リアルタイムで正確な在庫数を把握できるため、工場間で予備品を貸し借りする際の対応も円滑になった。在庫の適正量も判断しやすくなり、必要な分だけを購入する運用につなげている。

 サントリー側は、ASETRAの他工場への展開を検討する。将来はパレットやビール樽のトレーサビリティーなど、予備品以外の資産管理への活用も視野に入れる。