2026.10.01 NECなど5社、栃木で分散型データセンター実証 光ネットワークでGPU資源を共有

システム構成イメージ

 NECとケーブルテレビ、鹿沼ケーブルテレビ、宇都宮ケーブルテレビ、エイジェックスポーツマネジメントの5社は9月30日、地域分散型データセンター(DC)の実証が、総務省の令和8年度「ワット・ビット連携関連実証」に採択されたと発表した。栃木県内の複数拠点を光ネットワークで結び、事業者間でGPU(画像処理半導体)資源を共有する仕組みを検証する。

 地域でAI(人工知能)の利用が広がる一方、事業者ごとに高性能なGPUを配備するには費用や電力面の負担が大きい。5社は計算資源を地域内で共有し、AI処理に活用するモデルの確立を目指す。

 実証では、県内のケーブルテレビ3社の拠点を光ファイバーで接続する。NECの光伝送製品「SpectralWave WXシリーズ」を使ってAPN(全光ネットワーク)を構築し、分散配置したGPUサーバーを連携させる。2026年8月から27年2月にかけて実施する。

 野球チーム「栃木ゴールデンブレーブス」の試合映像をNECの映像認識AIと大規模言語モデルで解析する。試合の状況に応じたテロップなどの情報を映像に付ける取り組みを検証する。

 異なる事業者の光ファイバーを迅速につなぐ技術や、災害時を想定した通信経路の切り替えも試す。成果を踏まえ、地域事業者の設備を活用する分散DCモデルの適用可能性を評価し、他地域への展開を目指す。将来は公共サービス、地域医療、防災分野での活用も視野に入れる。

実証イメージ