2020.07.02 凸版印刷、VRによる社会課題解決で存在感 重要文化財の保護や地域観光活性化など

屛風を透かし表裏の関係を表現したVR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」(監修=東京国立博物館、制作=凸版印刷)

 人を架空の世界にいざなう「仮想現実(VR)技術」を社会課題の解決につなげる--。凸版印刷は、VRコンテンツの特性を生かす事例で存在感を発揮している。重要文化財の保護や地域観光の活性化のほか、高齢化の進展を背景に増える認知症患者が安心して暮らせる環境づくりにも生かし始めた。

 同社のVR技術を取り入れた施設が、1日に上演を再開した東京国立博物館(東京都台東区)の東洋館地下1階にある「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター...  (つづく)