2020.07.07 デノン世界初の8K映像信号パススルーに対応AVアンプ2機種投入

世界初の8K対応AVアンプ使用イメージ

 デノンは、9.2chAVサラウンドレシーバ「AVR-X4700H」を7月下旬に、11.2chAVサラウンドアンプ「AVC-X6700H」を8月下旬にそれぞれ発売する。税別価格は「AVC-X6700H」が33万円、「AVR-X4700H」が18万円。カラーはブラック。

 両機種は、8K映像信号のパススルーに対応した初のAVアンプとして世界に先駆けて発売される。明るさと色の表現力を高め、映像のリアリティを向上させるHDR(ハイダイナミックレンジ)については、従来のHDR10、Dolby Vision、HLGに加え、HDR10+、Dynamic HDRにも対応。

 テレビからのマルチチャンネルリニアPCM信号や、Dolby Atmos、DTS:Xなどのイマーシブオーディオ信号の入力を可能にするeARC、ゲーミング&VR体験を革新するALLM、VRR、QMS、QFTなどの最新機能もサポートする。

 いずれもHDMI端子は8入力/3出力を装備。そのうち1入力(HDMI 7)、2出力(モニター1/2)が8K/60と4K/120pのパススルーに対応している。全端子がデジタル映像コンテンツの著作権保護技術「HDCP 2・3」、そして従来のHD映像の2倍以上の広色域表現を可能にする「BT・2020」のパススルーに対応している。

 サウンドクオリティについては、旗艦モデルAVC-X8500Hの開発過程で得られた知見、カスタムメイドの高音質パーツ、回路設計技術を最大限に活用し、クラスを超えたクオリティにまで引き上げた。ロスレスオーディオやイマーシブオーディオの真価を引き出し、ダビングステージに迫るサウンドをホームシアターで再現する。

 立体音響再生のクオリティを最大限に引き出すために、パワーアンプに全チャンネル同一のディスクリート構成を採用し、チャンネルごとの音質差を排除している。

 Hⅰ-FiコンポーネントとハイエンドAVアンプを開発する中で、デノンが培ってきたディスクリート・パワーアンプ、ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクションなどの技術、ノウハウを受け継いだ。

 ネットワークオーディオ機能には、HEOSテクノロジーを搭載している。音楽ストリーミングサービスは、話題のロスレス配信サービスAmazon Music HDなどに対応。また世界中のインターネットラジオ放送を楽しむこともできる。

 スマートフォン、タブレットでAVレシーバの操作と設定ができる「Denon 2016 AVR Remote」にも対応。Wi-Fiは2.4/5ギガヘルツのデュアルバンド、MIMOとIEEE 802・11 a/b/g/nに対応しており、高速かつ安定した通信が可能。AVR-X4700HはFM/AMチューナを搭載しており、FM補完放送「ワイドFM」にも対応している。