2020.07.30 【電子部品技術総合特集】若手技術者に聞くトーキン
西下氏
西下慧キャパシタ事業部開発部
私は入社以来、電気二重層キャパシタ「スーパーキャパシタ」の開発に携わってきた。電気二重層キャパシタは二次電池と比較して広い使用温度範囲と、優れたサイクル寿命を特徴としている。加えてスーパーキャパシタは優れた封止技術と電解液によって高い信頼性を有しており、医療機器やスマートメーターなどのバックアップ回路に採用されている。
近年、自動車の自動運転技術などによる電装化が急速に進んで、多くの電子部品が搭載されている。それらの電子部品には高い信頼性(長寿命・耐環境性)が求められることから、当社では次世代スーパーキャパシタとして、寿命10万時間、85度/85%RH、動作温度125度に対応する製品開発を進めている。
私はそれらのキーマテリアルとなるべき新規電解液や、活物質の研究に取り組んでいる。
車載向けをはじめとして、安全・安心・豊かな社会に広く貢献できる魅力的な製品を開発していきたいと考えている。